阪急「梅田」駅より徒歩約5分、済生会中津病院より徒歩約3分、北区芝田に2018年4月2日(月)開院致します。「にしむら内科・糖尿病クリニック」です。

糖尿病

糖尿病とはどんな病気?

糖尿病とはインスリン(膵臓から分泌される)の作用不足によって、体内でブドウ糖が有効に活用されず、血糖値が高くなっている状態をいいます。

インスリンの作用不足には

●膵臓のβ細胞からのインスリン分泌が減少する「インスリン分泌不全」
●膵臓のβ細胞からのインスリンは分泌されているが有効に作用していない「インスリン抵抗性」
があります。

糖尿病には上記に示した病態によって、または要因によって下記の型に分類されます。
(詳細は各項目をクリックしてください)


いずれにしても糖尿病を治療せず、高血糖状態を放置すると多くの合併症を発症するため、血糖のコントロールを行うことが必要です。

糖尿病の症状とは?

高血糖状態が続くと

のどの渇き(口渇)、水分の摂取量が増える(多飲)
●のどの渇き(口渇)
●水分の摂取量が増える(多飲)
尿の回数、量が増える(多飲)
●尿の回数が増える(頻尿)
●尿の量が増える(多尿)
体重の減少
●体重の減少
空腹感
●空腹感
だるさ
●疲れやすくなる
●疲れがとれない
●だるさ(倦怠感)

合併症に伴うと思われる症状として

目のかすみ
●目のかすみ
足のしびれ
●足のしびれ

しかし、ほとんどの方は無症状です。
糖尿病の症状は自覚されにくいため、受診行動が遅れ、糖尿病と診断された時には合併症も発症していることがあります。
気になる症状や健康診断などで血糖値の指摘を受けた場合は速やかに受診をし、治療を早期から開始することが大切となります。

糖尿病の怖い合併症

糖尿病の怖い合併症

糖尿病の合併症は頭の先から足の先までの全身の血管に起こります。
また、高血糖状態による免疫力の低下歯周病の合併、傷の治りが遅くなる(傷から感染しやすい、術後の創部が治りにくいなど)ため、血糖コントロールを行うことが必要となります。
しかし、これらの合併症は自覚症状として現われにくいため、なかなか自分のことのように思うことが出来ないのも事実です。
症状が出てからでは随分悪化している可能性があるため、受診を継続し、全身の管理を行うことが最も重要となります。
糖尿病性網膜症については眼科で眼底検査などを定期的に行ってください。 他にも悪性腫瘍や認知症との関連なども知られています。

足病変

糖尿病の患者様は糖尿病性網膜症による視力障害や末しょう神経障害による足の感覚低下、動脈硬化などに伴う血流低下などにより足病変が起こることがあります。
足病変は水虫といったものから傷ややけど、悪化すれば壊疽(腐る)となり、下肢切断となることがあります。
そのため、ご自身の足の状態やケアの方法を知ることが重要です。
当院ではフットケアも行っておりますのでいつでもご相談ください。

糖尿病の治療

糖尿病治療の目標

糖尿病の治療

健康人と変わらない寿命を経ることです。
つまり、血糖コントロールを行い合併症を起こすことなくまたは進行を防ぐことで患者様の生活の質(QOL)が低下しないようにすることです。

糖尿病治療の基本

糖尿病治療の基本

食事、運動療法は糖尿病治療の基本となり、どのタイプの糖尿病にも必要です。
病状によっては食事、運動療法だけで血糖コントロールをすることができます。
(1型糖尿病はインスリン療法が必須です)
薬物療法は病態によって、各個人様々となります。
現在は内服薬、自己注射(インスリン製剤、GLP-1受容体作動薬)にも多くの種類があり、患者様の生活も考慮しながら薬物療法を考えていきます。


糖尿病治療の基本糖尿病治療の主治医は患者自身とも言います。
これらの治療を実践するのは患者様ご自身となります。当院には管理栄養士、糖尿病看護認定看護師はじめ、糖尿病療養指導士の看護師、臨床検査技師が、いつでも療養についてのご相談をお受けいたします。
患者様とともに治療が継続できる方法を考え、サポートしていきたいと思っております。

血糖コントロールの目標

血糖コントロールの指標としてHbA1c(ヘモグロビンエイワンシー)があります。
これは過去1、2ヶ月間の血糖値の平均血糖値を反映します。血液検査で測定することができます。
このほか空腹時血糖値や食後血糖値、随時血糖値などを見ながら総合的にコントロール状態を判断していきます。

血糖コントロールの目標

1型糖尿病

1型糖尿病とはどんな病気?

1型糖尿病は何らかの要因で自己免疫によって膵臓のβ細胞を破壊し、インスリンが膵臓から分泌されなくなる状態です。
つまりインスリン分泌不全により高血糖となる病気です。はっきりとした原因はわかっていませんが遺伝などはあまり関係がないとされています。


発症時期は主に幼児期から青年期が多くみられますが、どの年齢でも発症します。
膵臓β細胞に対する自己抗体と呼ばれる免疫異常が見つかると1型糖尿病と診断されます。

発症の経過には発症数日でインスリン分泌がなくなる急激なものから、数か月、数年にかけてインスリン分泌が徐々になくなるものまで様々です。いずれにしてもインスリン分泌がなくなる経過をたどるため、インスリン注射が必須となります。

1型糖尿病の治療について

1型糖尿病の治療1型糖尿病の治療はインスリン療法が必須となります。
インスリンを自分に注射する恐怖や生活の制限が生じるのではないかなど多くの不安を持たれると思います。
インスリン製剤にも多くの種類がでており、患者様の生活に合わせたインスリン治療を、患者様と共に考えさせていただきたいと思っております。
また、インスリン皮下持続注入療法(CSII)も行っております。入院の必要はなく通院で導入することができます。ご興味のある方はぜひご相談ください。


そのほか患者様の状態や生活状況に応じて、カーボカウント(食事の炭水化物量を計算することで血糖値を調整する方法)の指導も行っています。
当院では管理栄養士や糖尿病看護認定看護師をはじめ、糖尿病療養指導士を持つ看護師、臨床検査技師により、患者様の療養生活をサポートいたします。

2型糖尿病

2型糖尿病はどんな病気?

2型糖尿病はインスリンの分泌量が不足したり、インスリンの働きが悪くなるインスリン抵抗性の状態となり、高血糖となる病気です。
主に40歳以上の成人に多く見られますが、最近では若年発症も多くなっています。日本人の約95%は2型糖尿病となります。


発症の要因として体質(遺伝的素因)もありますが、過食や運動不足、肥満、加齢、ストレス、アルコールなど様々な要因が加わって発症することがほとんどです。
病気の進行は1型糖尿病のように急激に進むことは少なく、無症状のままゆっくり進行し、健康診断や何かの受診の際に発見されることが多いです。

2型糖尿病の治療について

1型糖尿病の治療2型糖尿病は過食や運動不足といった生活習慣が原因となっていることがほとんどのため、食事療法や運動療法によりインスリンの働きをよくすることから始めます。

食事療法では自分に合った適切な食事量をとること、栄養のバランスをとることが重要となります。
運動療法では無理なく継続できることが重要となります。
薬物療法は食事、運動療法を行っても血糖コントロールがうまくいかない場合に行います。

現在は経口血糖降下剤や注射製剤(インスリン製剤やGLP-1受容体作動薬)には多くの種類がでており、患者様の生活状況に応じた治療の提案を行っています。薬物療法を開始しても、食事、運動療法を継続しなければ血糖コントロールはうまくいきません。治療の基本に基づいて薬を正しく使用することが重要です。


治療において一番重要なことは治療を継続することです。
治療の中断は血糖コントロールができず、合併症が進行してしまいます。大切なご自身の体とご家族のために治療を継続していきましょう。当院では専門医による治療、管理栄養士による食事指導、糖尿病看護認定看護師はじめ糖尿病療養指導士による療養、生活指導により患者様の療養生活をサポートいたします。

その他の原因による糖尿病とは?

 膵臓自体の病気や膵臓がんで膵臓を摘出した場合。
 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)や先端巨大症、クッシング症候群や褐色細胞腫などのホルモンの病気。
 肝硬変などの肝臓の病気等。
 副腎皮質ステロイド薬など、薬剤性の糖尿病。
 遺伝子異常による特殊な糖尿病。


上記に述べたような原因により血糖値が上昇し、糖尿病となることがあります。

妊娠糖尿病とは?

妊娠中にはじめて発見または発症した糖尿病に至っていない糖代謝異常の状態をいいます。

妊娠中はインスリンの作用を抑えるホルモンであるインスリン拮抗ホルモン(ヒト胎盤ラクトーゲン、プロラクチン、プロゲステロンなど)が胎盤でつくられ、母体の血糖値が上昇しやすくなります。
インスリン拮抗ホルモンは妊娠の継続や胎児の成長には重要ですが、母体ではインスリンの作用を抑え、インスリン抵抗性を引き起こします。
ほとんどの妊婦の場合はインスリン拮抗ホルモンの増加(妊娠後期は増加します)に対応して膵臓からのインスリン分泌を調整します。しかし、インスリン分泌の調整が行えない場合は血糖値が上昇します。


注)糖尿病がある方が妊娠することは「糖尿病合併妊娠」といいます。
妊娠に向けて血糖コントロールを行い、計画的にすることが必要です。

妊娠中の高血糖は母児共に危険です

妊娠中の母体の高血糖状態は胎児にも影響を及ぼします。
母体の血液中の過剰なブドウ糖は胎盤を通して胎児に運ばれますが、インスリンは胎児に運ばれません。
そのため胎児は自分の膵臓からインスリンを分泌して調整しようとするため、胎児の高血糖や高インスリン血症が起こります。インスリンは成長促進作用もあるため、巨大児となります。
その他、先天奇形や胎児仮死、胎児脂肪、新生児では新生児低血糖症などさまざまな合併症が生じる可能性が高くなります。母体においても流産、早産、用水過多などがあります。
妊娠中は尿検査、血液検査をきちんと行うことが大切です。


治療は厳格な血糖コントロールが必要となります。食事療法や運動療法を基本とし、それでも調整困難な場合は血糖降下剤は使用できないため、インスリン療法の導入となります。


妊娠中の高血糖妊娠糖尿病の場合、出産後は血糖値が正常に戻ります。しかし、将来糖尿病を発症するリスクが高いため、出産後も自己管理を継続することが望ましいです。
また、血糖値が正常に戻っているか確認するために出産後1~3か月は内科を受診し75gブドウ糖負荷試験を受けること、1年ごとに検査することが推奨されています。
新生児においても将来肥満や糖代謝異常や糖尿病発症リスクが高いとされているため、家族での健康管理が必要です。

クリニック情報
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15:00~18:00

*土曜日(隔週で)…【午前診療】山本果奈医師と院長の2診体制
※初診の方の受付は診療時間終了の30分前までとなります。

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