対象となる主な疾患
睡眠時無呼吸症候群
いびきにお困りではありませんか?
睡眠時無呼吸症候群の検査と治療
睡眠時無呼吸症候群(SAS : Sleep Apnea Syndrome)はなぜ怖いのか
睡眠時無呼吸症候群(SAS : Sleep Apnea Syndrome)とは睡眠中に何度も呼吸が止まった状態や止まりかけた状態が繰り返される病気です。それは“いびき“として現れ、睡眠の質を低下させ、酸素不足状態から高血圧、糖尿病、不整脈、脳血管障害や心筋梗塞などをひきおこす可能性が高くなることが知られています。
SASの原因と仕組み
SASの分類の中でも最も多い閉塞性睡眠時無呼吸の場合、肥満の方、首の太く短い方、アゴが小さい方などは、もともと気道が狭い構造になっているため、睡眠中の咽頭の筋肉や舌の付け根の筋肉が緩み、さらに気道を狭くするため、空気が通りにくくなり無呼吸状態となってしまいます。
睡眠は健康管理のために重要な役割があります
睡眠は人生の3分の1の時間を占めていることはご存知でしょうか?睡眠には主に脳の記憶保存や再生、消去を行う役割と身体の修復、成長、免疫の回復といった役割があります。つまり睡眠時の低酸素状態により睡眠が障害されると十分な役割が得られず、健康障害を引き起こす要因となります。
最近は睡眠時無呼吸症候群についてTVでも取り上げられることが多くなっています。放置することで様々な合併症の発症や突然死があること、強い眠気のために交通事故を引き起こした事例も多く、社会的に問題となる可能性があるからではないでしょうか。気になる方はご自身の睡眠についてご相談ください。
あなたは大丈夫ですか?ご家族は大丈夫ですか?
関連疾患
呼吸器系(COPD等)、肥満、糖尿病、循環器疾患(治療抵抗性高血圧、早朝高血圧m慢性心不全、心房細動)脳血管障害、腎不全などには低酸素や睡眠呼吸障害の合併が珍しくなく、 各種ガイドラインではパルスオキシメトリー等によるスクリーニングが推奨されています。
以下の症状に当てはまる方は検査を行ってみましょう。
- □集中力の低下
- □いびきをかく
- □日中の強い眠気
- □睡眠中に呼吸が止まったと指摘されたことがある
- □倦怠感
- □何度も目が覚める(トイレにいく)
- □起床時に頭痛
- □肥満傾向にある
※強い眠気や集中力の低下は重大な交通事故や産業災害、仕事上のミスなどにつながり、大変危険です。
※いびきや夜間の無呼吸はご自身では気づかないことが多く、パートナーなどからのご指摘で発見できることがほとんどです。一度ご家族に確認されることもおすすめいたします。
自宅で簡単に検査が行えます
入院の必要はありません
お仕事が忙しい方でも気軽に検査がおこなえます。
検査方法は
手と顔にセンサーをつけて眠るだけです。
検査の流れ
当院で診察後検査の予約を行います。予約後ご自宅に検査機器をお届けいたします。
検査(2日間検査を行ってください。)終了後は検査機器を返送(送料は無料)していただくだけです。
結果は当院でご説明いたします。また治療の必要がある場合は、当院で治療も行っております。
治療の方法
①生活習慣の是正
生活習慣を改善することで睡眠時の無呼吸が減ったり症状が改善されることがあります。特に肥満の改善は血圧のコントロールにもつながります。管理栄養士による個別栄養指導など、患者様に応じた支援を行います。
②経鼻的持続陽圧呼吸療法装置の導入
経鼻的持続陽圧呼吸療法装置
(nasal CPAP:nasal Continuous Positive Airway Pressure)
は一定圧を加えた空気を鼻から送り込み、上気道の閉塞を取り除くことで睡眠中の気道を確保する機器です。
治療イメージ図
経験豊富な臨床工学士により、装着指導から治療の継続管理までサポートいたします。